旅のもくじ
旅の基本情報 ~アリゾナ州~ニューメキシコ州旅行記 6泊7日~
体験記投稿者:kao様
行き先:ツーソン、ウィルコックス、ラスクルーセス(アリゾナ州~ニューメキシコ州、アメリカ)
宿泊数:6泊7日
旅行年月:2016年3月
参加人数:私・主人・子(男の子・1歳9ヶ月)
子連れ旅行記 ~アリゾナ州~ニューメキシコ州旅行記 6泊7日~
2016年3月にアメリカのアリゾナ州~ニューメキシコ州を旅行しました。
一番の目的はニューメキシコ州のホワイトサンズとアリゾナ州のチリカウワ公園です。
当時はカリフォルニア州のサンディエゴに住んでいたので、サンディエゴから出発して全て車で移動しました。
距離があるので、ほぼ移動だけの日を含めて泊日の旅でした。子供は当時1歳9か月で、活発に動き回り、少しイヤイヤ期が始まった頃でした。
子供の心身の様子で移動のペースを見たり、車移動なので渋滞に巻き込まれることを考えて、余裕を持って予定を組みました。実際は予想以上にスムーズに進んで時間が余ることがあり、現地で観光名所を調べて立ち寄るケースが多かったです。
1日目:サンディエゴ(CA)→ツーソン(AZ)
サンディエゴからツーソンへ出発!
1日目。サンディエゴからツーソンに向かいます。
途中アメリカの街並みや風力発電のプロペラ群、砂漠を眺めながらのドライブです。
子供は車内でチャイルドシートに座ったまま昼寝をしたり、おもちゃで遊んで過ごしていました。
ガソリンスタンドや休憩所で休みながら、6時間ほどで到着しました。町には街灯が少なく、暗くなってからはあまり景色が見れませんでした。夕飯を食べてすぐに就寝しました。
2日目:ツーソン観光→ラスクルーセス(NM)
サン・ザビエル・デル・バック・ミッション
2日目はツーソンにあるサン・ザビエル・デル・バック・ミッションという教会を見に行きました。
細かい装飾が見事な古い建物でした。
教会の目の前に小高い丘があり、そちらは教会とは本来関係ないらしいのですが、登ってみると景色がとても良かったです。
幼い子供の足でも登れる、緩い坂道ですが、時々お供え物の瓶の破片が落ちていたので注意が必要でした。
時々周辺で野生のコヨーテを見つけたので、絶対に子供のそばから離れないようにしました。
ニューメキシコ州ラスクルーセスへ!車トラブルに冷や汗!
教会の後は、ニューメキシコ州のラスクルーセスを目指して東に進みます。
ラスクルーセスまであと1時間というところで、車のエンジン警告灯が点滅してしまいました。焦った夫が最寄りのガソリンスタンドで車を調べようとUターンしたら、最寄りのガソリンスタンドまで1時間ほどかかりました。
お店とお店の間隔の広さはさすがアメリカだと思いました。
警告灯なので今すぐ危険ということは無いとのことで、車の様子に気をつけながらラスクルーセスに向かいます。何も無い道の途中で止まっているより、大きな町に行ってしまった方が、安全だし修理屋があると思ったからです。
ラスクルーセスでのホテルはHoliday Inn Express Hotel & Suites Las Crucesで、運転しやすい場所にありました。
目の前にSheba Grillという中東料理店があり、そこで夕食にしました。3人でスープ、カレーやピタ(パン)を分けて食べました。
バクラバというデザートがとても美味しかったです。
3日目:ホワイトサンズ観光(NM)
まずは車の修理に!
3日目。時間に余裕があるので、まずは前日から点いているエンジン警告灯を対処しました。
ラスクルーセスには車修理のお店が多く、すぐに対応してくれるお店が見つかりました。整備士さんにチェックしてもらうと、「走行には問題ない部分のセンサーが少し汚れているから帰ったら掃除してもらえば良い」と言われ、安心しました。
検査と警告灯のリセットは無料でやってもらえました。
Old Messillaへ!
予想以上に早く車の問題が解決したので、ラスクルーセスのOld Messillaに行きました。
ここはこの辺りがスペイン~メキシコ領だったころの面影が残っていて、アドビ建築の建物が印象的でした。
こじんまりとした町で、徒歩とベビーカーでエリア内を回ることができます。オリーブオイルのお店やギフトショップがありました。
レストラン『La Posta de Messilla』で昼食
昼食もOld MessillaのLa Posta de Messillaというレストランでとりました。店内に入ると、涼しげなオブジェや小鳥が飼育されている大きなケージがあり、楽しかったです。店内もカラフルでおしゃれな装飾が多く、華やかでした。
ハイチェアやキッズメニューなど子供にも気を使ってもらえて、気楽に食事を楽しむことができました。
休憩後、ホワイトサンズへ!
午後は一度ホテルに戻って休憩します。息子の昼寝が終わってから、前日美味しかった中東料理屋で夕飯をテイクアウトして、いよいよホワイトサンズに向かいます。
この日は快晴だったのですが、風がとても強い日でした。町から1時間、砂漠に向かうにつれて、風の音がどんどん強くなっていきます。途中で国境警備隊の検問があり、パスポートを見せる必要がありました。
ホワイトサンズ国定公園に到着すると、辺り一面真っ白でした。
普段は青空と白い砂のコントラストが有名なスポットですが、この日は強風で砂が巻き上げられて、空まで真っ白でした。
青空が見れなかったのは残念でしたが、巻き上げられた砂で日光が遮られたために涼しく、長時間過ごすことができました。
息子は当時砂や石が大好きだったので、大量の真っ白な砂に大喜びで遊んでいました。
涼しかったので、熱中症の心配が無かったのは良かったです。車で園内を回りながら、時々降りて砂で遊んだり、砂の上を走ったり寝転がったりしました。
夕暮れは少し、砂の色が紫やオレンジに染まって幻想的でした。
夜の砂漠を散歩♪
夜になるにつれて、だんだん風が強くなってきたので、子供は車の中で休憩し、夫と私は交代で1人で砂漠を散歩しました。
車の中で夕飯を食べて、完全に日が落ちるのを待ち、満月を見てから帰ることにしました。
園の最深部では夜も強風で空が真っ白でしたが、入り口付近は風が弱まっていたので無事月見ができました。
■旅のスポット情報■
4日目:ラスクルーセス→ウィルコックス(AZ)
ラスクルーセスのファーマーズマーケットへ!
4日目は水曜日だったので、ラスクルーセスで開催されるファーマーズマーケットに行きました。全米最大規模と聞いていましたが、この日は10店舗くらいしか出店していませんでした。
昼食用に手作りタコスだけ購入し、西のウィルコックスに向かうことにしました。
この日も風が強く、道中竜巻のようなものを見ることがありました。日差しは強くて暖かいのに、風が冷たくて寒いくらいでした。
予定より早くラスクルーセスを出発したので、ウィルコックスまでの途中にあるFort Bowieに寄りました。
Fort Bowieに寄り道♪
ここは南北戦争とアパッチ族(インディアン)との戦いに使われた城砦跡です。入り口の駐車場から、丘を二つ越えたところにある城砦に向かいます。
軽いハイキングコースのような感じで、ベビーカーは使えないので、抱っこひもを持っていきました。コースは往復4kmほどで、3時間くらいかかりました。
途中付近の歴史についてのパネルや展示があり、景色もよく変わるので、飽きずに進むことができました。
息子は往路の半分を一緒に歩き、後は抱っこひもで抱えて行きました。大好きな石や花、野鳥を見ながら機嫌良くすごしていました。
ゴールの城砦の前にビジターセンターがあり、そこで休憩できました。
小高い丘のようになっていて、絶景でした。
レンジャーが歴史や展示品についてだけでなく、翌日行く予定のチリカウワ公園についても教えてくれたので、とても助かりました。
復路は下り坂で、息子もあまり歩かず抱えて行ったので、往路の半分くらいの時間で戻りました。ウィルコックスに着くと、夕焼けの時間で、また景色が綺麗でした。
5日目:ウィルコックス→チリカウワ国定公園→ツーソン
チリカウワ国定公園へ!
5日目。ウィルコックスからチリカウワ国定公園に向かいます。
1時間くらいで到着しました。平日でしたが、混雑していて駐車スペースを探すのが大変でした。
ビジターセンターで公園についての情報を見た後、ちょうどお昼だったので、ご飯を食べました。大きな青い鳥が人なれしていて、ご飯を狙ってくるので、気をつけて食べました。
ちょうどこの日はドライブルートが整備工事のために閉鎖されていました。
トレイルコースへ挑戦!!
トレイルコースは入場可だったので、せっかく来たから…と挑戦することにしました。
公園のレンジャーに子連れでも行けるか確認したところ、「子供を歩かせるのとベビーカーは不可。抱っこひもで背負って行くなら大丈夫」と言われたので、登山経験のある夫が息子を抱っこひもでおんぶして行く事にしました。
トレイルに入ってすぐ、息子が寝てしまい、夫婦で歩くのに集中することができました。
進むにつれてどんどん標高が高くなりますが、自分たちも周りの人も、ハイキングに行くような軽装備でした。視界も開けていくので、名物である奇妙な形をした岩の柱がたくさん見れました。
一つ一つの岩が奇妙な形に削れているので、疲れを忘れてどんどん歩くことができます。足元は石だらけで、子供が歩くには不安定だったので、レンジャーの言うことにも納得できました。日差しが強く、帽子をかぶるだけで楽に感じました。
出発して2時間後、岩だらけの道に緑が増えてきて影も増え、涼しくて歩きやすくなってきました。
面白い形の岩を沢山発見!
息子も夫の背中の上で起きました。ここでも好きな岩が周囲にたくさんあったので、上機嫌で過ごしていました。
さらに30分くらい進むと、また岩山のようになり傾斜がきつくなりました。坂を上りきると、少し開けた場所になっていて、整備されていました。
岩が柵のように囲んでいるので息子をおろして一緒に歩き回ります。周辺に3つ、名前のついた奇岩が見れました。地図で確認すると標高2091m地点で、特に近くで見えたのはBig Balanced Rockという岩でした。
この2091mの所で、大体の見所は全部回れたようなので、下山することにしました。帰りは下り坂が続き、足は楽でしたが、滑り落ちそうで怖かったです。
登っている時は気にならなかったのですが、トレイルには柵が無く、道が狭くなったり石だらけで滑りやすくなっている所もあって、下りは特に気をつけました。
日没間際に出発点に帰り、車でツーソンに向かいます。ツーソンのホテルBest Western Royal Sun Inn & Suitesにはレストランがついていて、便利でした。
6日目:ツーソン観光
Arizona-Sonoran Dessert Museumへ
6日目はツーソン内を観光します。大きな街で、観光名所がたくさんありましたが、Arizona-Sonoran Dessert Museumに行く事にしました。途中大きなサボテンがたくさん生えているSaguaro公園を見て、サボテンの多さと大きさに圧倒されました。
ミュージアムの中は、動物園と植物園を合わせたような感じです。
お隣のSaguaro公園の一部を切り取ってきたかのように、たくさんのサボテンが生えている中を通りながら、砂漠の動物を見ることができました。
充実した展示でとても楽しかったのですが、基本屋外なのでとても暑く、帽子やサングラス、水分補給が必須でした。最後は屋内の子供向けコーナーで息子を遊ばせつつ、涼みながら過ごしていました。
夕焼けのサボテンに感動!
夕方、閉園時間に合わせて退園しました。夕焼けの中でサボテンを見たいと思い、Saguaro公園前のView Pointで日没を待って見ることにしました。
オレンジになった山やサボテンがとても綺麗でした。
涼しくなっていたので、息子も一緒にサボテンの間を散歩したりしていました。
7日目:ツーソン→サンディエゴ
ツーソンからサンディエゴまで帰宅
7日目はツーソンからサンディエゴまで寄り道せずに帰ります。帰り道も砂漠や山や風車を見ながらドライブを楽しみました。
今回の旅行では、砂漠地帯だったので乾燥や日差しが強いところが心配でしたが、風邪や熱中症になることなく元気に過ごすことができました。
町と町の間隔が広く、何かあったときのことを考えると不安ですが、田舎ならではの自然や景色を満喫することができました。
砂漠なので、石や砂が好きな子供は、どこに行っても機嫌が良かったです。チリカウワ以外の道は広く、ほとんどの場所で一緒に歩けました。
運悪く、ホワイトサンズでの青空とチリカウワでのドライブルートを見ることができなかったので、また機会があったら行きたいと思います。
同じ旅行先へ子連れ旅行を予定している方へのアドバイス
すごく乾燥しているので、子供用の保湿剤が必須です。日差しも強く、帽子やサングラス、日焼け止めもあった方が良いです。
ホワイトサンズ国定公園は白い砂がたくさんあり、砂場遊びが好きな子供は大興奮していました。
今回の旅行で、子供用に準備した持ち物
・帽子
・抱っこひも
・日焼け止め
・幼児食
・食事用スタイ
・手桶
・おもちゃ